『武器』 を持っていない受験生へ

2018年11月06日

今回は、全国に地域密着型の受験進学塾・進学予備校・個別指導塾などの教育事業を展開されているヒューマン・ブレーンの池田先生からのアドバイスをご紹介します!

 

池田 先生

個人別指導塾ブレーン 東生駒校 所属。生徒さん一人ひとりの学力だけでなく、個性や心の機微まで把握に努め、豊富なコミュニケーションの中で最高の学習指導とコーチングによる生徒指導を心がけております!

 

こんにちは、ブレーンの池田です!

さて今回は『武器』をもっていない受験生へのアドバイスです。
特にこれから併願(滑り止め)の合格を確保した生徒さんへの応援記事となると思います。

入試に際して、揺るがない『武器』を持っていない受験生

『武器』って何かわかりますか?

 

揺るがない『武器』とは、どんなに調子が悪くても、スランプでも、この教科、あるいはこの単元は絶対に間違えない!確実に得点できる!と自信を持っている得意科目のことです。

 

バランスの良い得点も最終的には重要ですが、最後の最後に爆発力があるのはこの『武器』をもつ受験生です。

 

今日この瞬間から、入試本番の1週間前まで、「この教科・単元はものすごい得意!先生にも負けへん!」って言えるくらいに仕込んでみてください。

 

ポイントは小さく単元を区切ることです。

たとえば「理科なら生物分野」という大きなくくりだと時間がかかります。
そして、もっと細かく「生物の単元の中の、『植物』が得意」とか、『公民』ではなく「公民の中の『経済分野』といった具合に。

 

小さな単元だと本番で的中するかしないか…と不安になるかもしれませんが、大きなくくりで出題予想を的中させたからって解けるわけじゃないですから^^

 

ちなみに、歴史が出題される!なんて予想、意味ないですよね。
あくまで、的中させるのが今回のテーマじゃなく、勉強のペースを最高潮に持っていくのがテーマです。

 

というのも、心理学の熟達論という分野の基礎概念に「転移」という現象があります。
これを活かした学習も一つの「勉強のコツ」です。

 

こんなことは聞いたことありませんか?

英語のできる人はフランス語の上達が早い。
バイクに乗っている人は自動車の運転を覚えるのが早い。

 

ある学習の効果が、類似した他の学習に影響を与えることを「転移」と呼んでいます。
この転移には2種類あり、正の転移と負の転移があります。

 

ある学習が別の学習を促進するのが正の転移。
さっきの例が、正の転移です。

 

ある学習が別の学習を妨げてしまうのが負の転移。
たとえば、

軟式野球の経験者が硬式野球にチャレンジすると癖が出てしまって苦労する

みたいな感じです。

 

このどちらがどのように転移するかはまた別の機会にお話しするとして、今回は『武器』を得ることで「転移」を起こそうというのがポイント!

 

たとえば昔、少年Aは社会と国語が得意だったのですが、英語と数学と理科が苦手でした。
苦手だったのですが、徹底的に社会と国語を磨くことで、英語長文読解と理科計算問題と数学の証明問題がいつの間にか解けるようになっていました(もちろん勉強は続けていましたよ)。

 

これを心理学的観点で説明すると、学習方法に「転移」が生じたといえるわけです。

 

 

社会は知識の蓄積が中心。

蓄積した知識に関連性があることを理解できれば、覚えやすくなりますし、思い出しやすくなります。

そうするとすぐに得点に結びつきます。

 

この学習のコツを掴んだら、理科の生物・地学がほとんど同じ勉強方法で身につくことが体現できます。

 

また、公式を活用する数学や理科計算問題も、その公式をしっかり理解・把握すれば、社会よりも蓄積する知識は少なくても問題にチャレンジできるので、パターンを抑えてしまえば「なんだ、そんなことだったのか」と気付けるようになります。

 

同様に国語の読解のコツから、英語長文のポイントを掴むコツに転移させることも容易です。

 

ここで、私の教え子の話を例に挙げます。

なかなか伸び悩んだ時期が長かった生徒さんがいました。

努力家で素直な生徒さんなのですぐに成果が出ると思いきや、思った結果に結びつかず長らく苦しんだこともありました。

受験合格の連絡をくれた時に「入試問題が過去問よりも簡単に感じた」と話していました。

 

たとえば、国語読解問題の相性が良くて「簡単に感じた」とか、予想が当たって「簡単に感じた」ということは往々にしてありますが、そういうことではなく「初見の問題も含めて、問題バランスが易しくなっているように感じた」ということなのでしょう。

 

これは明らかに解答者のレベルが上がっている(相対的に問題レベルが低く見えた)ということだと思いました。

 

事実、受験前の2ヶ月間は本人もご両親も驚くくらい、ものすごく一生懸命勉強を続けたと聞きましたので、今まで蓄積した知識が「形」になったのでしょう。

 

この短期間の急成長も、「タネ」はもっとずっと前から撒いていたものだと思います。

一気に開花したのは、やはり集中的な学習で「転移」が生じたとも考えられます。

ご両親の応援もあり、かなり難易度の高いチャレンジ志望校に合格を果たしたのも、「運」ではなく本当に実力の結果だと思います。

 

 

何か一つでも教科・単元を極めれば、他の教科・単元の学習にも「転移」が起こせるので、全体をバランスよく勉強しようとして遅々として進まない人は、割り切って期間限定、一点集中で頑張ってみるのもアリです。

 

注意すべきは「負の転移」。

 

正確に理解、暗記していない中途半端な知識だけをいろいろな種類集めてしまうと、互いの知識が邪魔しあってしまいます。

 

だからこそ、徹底的に一点集中を貫くのが良いのですね。

 

この分野は負けないよ!と言えるくらい、短期決戦で極めてみましょう!!

 

このコラムの先生プロフィール

池田 優(いけだ まさる) 先生

・出身:大阪府寝屋川市

・得意科目:社会、国語、数学、小論文
※小論文は大学院時代、法科大学院入試小論文模試で全国2位(辰己法律研究所)が最高です。大学院生時代に学部生の論文指導補助を務めました。

・担当科目:小学生全科目(非受験)、中学受験(国語・社会)、中学生(5科目)、高校生(世界史、現社・政経、現文、古典、小論文)

・所属:個人別指導塾ブレーン 東生駒校

・自己紹介:現在は個別指導部門にて生徒指導の前線に立っております。
生徒さん一人ひとりの学力だけでなく、個性や心の機微まで把握に努め、豊富なコミュニケーションの中で最高の学習指導とコーチングによる生徒指導を心がけております。

・座右の銘:「艱難(かんなん),汝を玉にす」

オフィシャルYoutubeチャンネルはこちら MaMaCoTVYoutubeチャンネル

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