
桜餅って「食べたいな~」と思っているうちに、いつの間にかお店から姿を消していませんか?
「今年は桜餅が食べられなかった!」なんてこともありますよね。
ちなみに桜餅はひな祭りのお菓子として知られているケースもあるかもしれませんが、実は桜餅とひなまつりは特別な由来や関係があるわけではないそうです。
桜餅が誕生したのは、徳川五代将軍綱吉の時代で、東京の向島の長命寺の門番が向島堤の桜の葉っぱを塩漬けにして、その葉っぱで餅をくるんで花見客に売り出したというのが、桜餅の誕生のきっかけだそうです。
当時、使われていた葉っぱは、向島堤に植えられていた「ヤマザクラ」の葉っぱだったそうですが、現在桜餅用の葉っぱが栽培されているのは伊豆半島と伊豆大島だけだそうです。
そこで栽培される「オオシマザクラ」が国内で食用にされる桜の葉っぱの大半を占めているそうです。
「オオシマザクラ」は他の品種に比べて香り成分を多く含んでいて、葉っぱの裏にも毛がないそうです。だから、桜餅を包むのにちょうど良いんですね。
栽培方法もちょっと独特らしく、木の背丈が高いと、葉っぱを摘み取りにくいため、人の背丈ほどの高さに桜ばたけを作ってるんのだとか。
摘み取った葉っぱは、半年も塩漬けにして出荷されているそうです。
実際に桜餅の美味しさは、塩漬けの桜の葉っぱの風味と塩気によって引き立てられていますよね。
桜餅に欠かせない影の主役といっても大袈裟ではないかもしれません。
桜の香りをまとった桜餅は、春の代表にもなるお菓子です。
食べられるのは春だけなので、ぜひ食べ逃しのないように、お花見のお供に持っていってもいいですね。
ぜひ桜餅を食べて春の訪れを味わってくださいね!!