
みなさんも節分にはなんとなく豆をまいたり恵方巻きを食べたりしているかと思いますが、
実はその由来や意味をご存知ない方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今回は、意外と知られていない!?節分のお話です。
大晦日と同じくらいビッグイベントだった!?
節分とは本来、季節の分かれ目である「立春」「立夏」「立秋」「立冬」の前日のことをさします。
昔は、これらの季節の節目には『邪気』が入りやすいとされていたため、
見えない、悪いものを鬼に見立てて豆をまき、厄払いをするようになったのが節分の始まりだと言われています。
旧暦では新年は春から始まっていました。
そのため「立春」の前日の「節分」は「大晦日」と同じとっても大切な節目だったんです。
なぜ、豆をまくの!?
そもそも節分ではなぜ豆をまくのでしょうか?
それは、人間の命を支える五穀の中でも大豆が一番大きく、力が強いと考えられていたからだそうです。
また、「魔(ま)を滅(め)する」(魔滅=まめ=豆)といわれ、
必ず炒った豆を使うのも、「豆を炒る」が「魔の目を射る」に通じるという由来もあります。
さらに、豆まきをしたあと、年の数(満年齢に新年の分として1粒プラスした数)だけ豆を食べると、心身の邪気も払えて無病息災になります。
魔を滅して無病息災を祈る。
知れば知るほど奥深い節分の由来があります。
ぜひ、お子さまにも教えてあげれば、節分をさらに楽しめること間違いなしです!
「鬼も内」って本当!?
全国にたくさんある寺社の中には、鬼子母神のような鬼を祭っている寺社もあります。
そんな寺社では「鬼は外」とは言わず、「鬼も内」と言っているそうです。
また、鬼に助けられたという昔話が残っている地域などではあえて「鬼は外」とは言わない、
といったように、地域によっても節分のやり方は異なるのです。
「恵方巻き」や「柊鰯(ひいらぎいわし)」
節分に食べると縁起が良いとされている恵方巻き。
元々は商売繁盛を願ったものだとか、縁起担ぎだとかいろんな由来が飛び交っていますが、真相はわかりません。
恵方巻きは大阪発祥とされ、今では全国区になりつつある風習ですね。
大手コンビ二チェーンが全国での販売を開始。広く知られるようになりました。
今年の恵方は、西南西を向いて、願い事をしながら無言で一気に食べるのがよいとされています。
そして、「柊鰯(ひいらぎいわし)」。
鬼は先の尖ったものやニオイの強いものが嫌いなことから、魔除けとして柊鰯(ひいらぎいわし)を玄関先に飾るという風習です。
現在では、さまざまな住宅事情も重なって玄関先に飾る家は少なくなりましたが、これだけでもいつもとちょっと違った節分を楽しめるのではないでしょうか。
いかがでしたか?
子どもの頃から豆をまいて恵方巻きを食べていたけど、ちゃんとその理由まではご存知なかった方もいらっしゃるのではないでしょうか。
節分は単なる季節の行事ではなく、家族の幸せを願うものです。
さぁ、皆さんも今年の節分はいつも以上に楽しんでみられてはいかがでしょうか?