
アメリカの高校生ジャック・アンドレイカさんは、大切な人をすい臓がんで亡くしインターネットですい臓癌について調べたそうです。
「すい臓がんの85%が見つかった時には手遅れで、生存率は2%以下」という現実。
Googleとウィキペディアを駆使してたどり着いたのは、すい臓がんになると検出される8000種類のタンパク質を納めたデータベースでした。
そして、データベース上のタンパク質を一つ一つ検証し
⚫︎がんの初期段階からすべての患者において血中レベルが高くなる
⚫︎がんである場合のみ変化が見られる
という二つの条件を満たしたタンパク質をみつけます。
その後、この研究を進めるため200通のメールを研究機関に送り、199通は断られましたが、
ジョン・ホプキンス大学だけが彼の研究に協力してくれることになり、発見法を開発します。
この方法は費用が3セント(3円)、検査時間5分という従来の検査方法と比べると168倍速く
26,000分の1以下の費用ででき、400倍の精度があるものでした。
彼が発見した検査法は、それぞれのタンパク質に適した抗体を用いれば、すい臓がんだけでなく、他のがんやHIVなど様々な疾患の発見にも応用が可能でこれから様々な検査に応用される可能性があるそうです。
アンドレイカ君はTEDのプレゼンテーションで次のように語っています。
「インターネットを使えば何だってできます。価値あるアイデアを共有して評価されるのに、学位をたくさん持った教授である必要はない。とても中立的な場所です。見た目や年齢、性別に関わらず、アイデアだけが重視されます。」
「ネットには変顔写真をアップする以外にも使い道があります。そして使い方によっては、世界を変えていけます。」